A.患者さんは2択で考えがちですが、実は4択なのです。
①“上手い手術” ②“下手な手術” ③“上手い保存療法” ④“下手な保存療法”
以上の4つが存在します。比率が1/4ずつではないのが重要です。
当院はもちろん③ですが、多くの医療機関は①②④が混在しています。新人や不器用な人はいますので②と④も必ず存在します。
③を提供できている所にあたればとても幸運だと思って下さい。
骨折の種類によってはどれに当たっても最終的にある程度は治ってしまうようなものもあります。
しかし、少しでも難しい骨折になると、治療の差は歴然とわかります。
患者さんは1度の体験なので、自分がどれを受けているのかわからないと思います。
③を受けられる選択肢として当院が存在しています。
実はレベルの高い保存療法の場合は手術より治りが早い場合が多いのですが、多くの人(医療関係者含む)はこのことを知りません。ここでそれを詳細に語ることは困難なので省略しますが、手術が早く治るというのは先入観です。
例えば、手術しないで完治まで6ヶ月かかった場合、『手術していればもっと早く治った』という人がいますが、その発言の根拠はどこにあるのでしょうか?単に手術の方が早く治ると思い込んでいて、元々の先入観以外の何物でもないのです。
そもそも、骨折が発生した時点で、損傷した細胞数は決まっていますので、例えば修復に6ヶ月なら6ヶ月なのです。このことから、6ヶ月より早く治るということ自体が幻想であり、無理なのです。妊娠期間を短くできないことと同じです。
正しい認識は次の通りです。
⑴“6ヶ月で正しく治る”=“⑵より早く治る”
⑵“6ヶ月を過ぎて遅く治る”
⑶“後遺症が残り誤って治る”
の3つです。これらは手術か保存かではなく、治療者によって異なるということです。
⑵から見て⑴が相対的に早く治るということはあると思いますが、そもそも6ヶ月かかるものなのだから、正しく治っただけで、早く治ったわけではないのです。最短コースで治すことを早く治すと表現するのであれば問題ありません。
早く治そうとして⑶になっては本末転倒であることを患者さんはあまり良く分かっていません。
A.まず、整形外科は医師免許を持つ“人がやっている所”です。接骨院は柔道整復師免許をもつ“人がやっている所”です。
“人がやっている所”は同じです。免許と看板が違います。技術や知識・経験というものは個人の蓄積によって出来るものです。
“個人”が提供する医療を看板だけで判断はできません。❝医大❞や❝総合病院❞などの看板だけで最高の治療をしてくれると勘違いしている人が多いですが、患者さんを治すのは看板ではなく、医療者一人一人であるということをよく考えてください。
資格による医療の提供できる幅は圧倒的に医師の方が広いです。
絶対的手術適応や人工関節手術などは整形外科でしか受けられないものなので比較する必要はありません。
しかし、医師と柔道整復師が共通して扱える骨折などの怪我の整復固定においては個人の能力に依存しています。
要するに看板ではなく、人で選びましょう。
骨折10人しか治したことのない先生と、骨折1000人治したことのある先生のどちらに治療を受けたいですか?当然1000人治している先生を選びたいですよね?その先生が医師(整形外科)であろうが柔道整復師(接骨院)であろうが、関係ないことがわかりますね?
患者さんは大きい病院だから大丈夫となんの裏付けもなく、信じ込もうとする心理が働きます。当院はそこに一石を投じているのです。
A.整形外科は2種類存在するので明確に分けなければなりません。
整形外科の場合は入院手術の設備の有無は治療法選択に大きく関わってきます。
(1)入院手術の設備のある整形外科か、(2)入院手術の設備がない整形外科かによって、受けられる治療がそもそも異なります。
(1)の場合は第1選択は手術になります。そのため、治療提供は手術→下手な保存療法の順となります。
なぜ、“上手い保存療法”が無いかと言うと、これができる人は手術を必要としませんし、整形外科学は手術の学問だからです。
(2)の場合は治療選択が下手な保存療法しかありません。手術を受ける場合は手術できる病院へ紹介してもらう手間と時間がかかります。
そのため、消去法的に下手な保存療法を選択することが多いように思います。
整形外科は整形外科学を元にしている“外科”であるということが特徴で、手術をしない整形外科は本来の姿ではないのです。
極稀に上手い保存療法を提供している整形外科がありますが、それは優秀な柔道整復師が勤務している場合です。
長年手術で治療してきた医師が上手い保存療法を提供できると思う方が無理があります。患者さんはこんなことを考えたことも無いと思います。
接骨院は柔道整復学(柔道整復術)を元にしている“ほねつぎ”であるということが特徴です。
免許範囲として手術は出来ませんので、保存療法が第1選択になります。治療提供は上手い保存療法→下手な保存療法の順になります。
しかし、多くの柔道整復師は整復固定できないことが多いのが現状ですので、お近くの接骨院では下手な保存療法も無理かもしれません。
技術的に可能かどうかは個人の能力に依るのは前述の通りです。
接骨院の場合は人手が足りるかどうかの問題はあるものの、設備はそれほど治療選択の問題になりません。
ここで定義している骨折は生命に関わらない骨折であり、開放性(折れた骨が皮膚を破っている)骨折や神経や血管の断裂を伴わないものとしています。転位が大きい骨折や粉砕している骨折でも部位によって上手い保存療法が可能です。
川越QQ接骨院
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